経済ブログ

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2015年1月は、ユーロが大きく下落

 ユーロは2014年12月半ばから、今年の1月のECBでの量的緩和決定への思惑が強まったことから大きく下落し始め、1/14にユーロ/ドルは1.257から1.1728まで下落した。1/15には、スイス中銀がサプライズ的に対ユーロでの上限枠を撤廃したことからユーロは急落し、ユーロ/ドルは1/16に1.146まで下落、1/21に1.168まで戻すが、1/22にECBが市場予想を上回る量的緩和を決定し、1/26に1.1098まで下落した。その後対フランでの戻しや、イベント追加による手仕舞いもあり、1/27に1.1422まで戻し、1月は1.1293で引ける。2015年1月の月足は、始値1.21、終値1.1293、高値1.2107、安値1.1098の大陰線となり、2014年5月の直近高値1.3993から1.1098の大幅下落となった。

 ECBが決定した主な量的緩和の内容
・月間600億ユーロの資産購入を決定
・政府債購入は3月に開始
・資産購入は2016年9月まで継続
・資産購入はECBへの資本比率に基づき実施
・機関債の購入で生じる損失は共有の対象
・ECB金利は下限制約に達している