経済ブログ

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FRBは量的緩和終了、日銀は追加緩和を決定、GPIF新資産構成の目標値公表

 10/30日をもってFRBは、量的緩和を終了させた。量的緩和の終了は予定通りだったが、FOMCの内容が労働市場の改善を示唆するなど市場にタカ派的と受け止められ、利上げへの思惑が強まりドルは上昇した。

 10/31の日銀金融政策決定会合では、追加緩和を決定した。内容は以下の通り。

1.マネタリーベースの拡大(賛成5反対4)
年間約80兆円(約10~20兆円追加)に相当するペースで増加するように金融市場調整を行う
2.資産買い入れ額の拡大及び長期国債買い入れの平均残存年限の長期化(賛成5反対4)
2①長期国債保有残高年間約80兆円(約30兆円追加)に相当するペースで増加するよう買い入れ行う。イールドカーブ全体の金利低下を促すため柔軟に運用、買い入れ平均残存期間を7~10年程度に延長する(最大3年程度延長)
2②ETF年間約3兆円(3倍増)J-REIT年間約900億円(3倍増)に相当するペースで増加するように買い入れる。新たにJPX日経400に連動するETFを対象に加える。

 そして、その日の午後にはGPIF新資産構成の目標値が公表された。

  国内株を12%から25%に増加。

  国内債を60%から35%に削減。

  外株を12%から25%に増加。

 先週後半からのこの動きを受けてドル/円は、108円から112円35銭と二日で4円以上も急騰、クロス円も急騰した。日経平均も二日で15596から16413へと約800円の急上昇となった。日銀の追加緩和は市場にとってはサプライズで、欧米にも大きなインパクトを与えたようだ。