経済ブログ

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日、米、欧中央銀行の最近の金融政策比較

  9/4(木)のECB理事会で政策金利が0.1パーセント引き下げられ、0.05%となった。また、来月からABS(資産担保証券)の購入を開始するとし、量的緩和についても話し合ったと発表した。最近の欧州の経済指標が弱かったこと、CPIも伸びずデフレへの警戒感が強まったことなど欧州経済が悪化傾向にあるため、今回のような決定を下したようだ。

 市場は、大方現状維持との認識が大勢で、利下げはサプライズだったらしく、利下げ発表後ユーロ/ドルは1.315から1.292、ユーロ/円は137.98から135.97まで大きく下落した。

 現在の日、米、欧各国の中央銀行の金融政策をまとめると、日本は年2%のインフレターゲットを設定し、大規模な金融緩和を実施中。米は、好調な米経済を受け、10月にも米国債MBSの購入を終わらせ、金融緩和を終了させるようで、市場は利上げの時期に関心が移っている。2015年後半以降との見方が大勢。欧州は、今回大きく利下げし、最低水準の政策金利となった。追加緩和も検討中のようだ。このような中央銀行の政策の違いが、ドルが大きく上昇している要因の一つとなっている。